これからの時代に英語が大事なことは誰しもが理解しています。英語学習を始めるのは早い方が良いという認識もあるでしょう。では、英語学習を始めるのに適しているのは、具体的に何歳からでしょうか？
英語学習は、幼児期からのスタートがベストです。もちろん、言語習得には、様々なメソッドがあり、学習スタートの時期にも諸説あります。しかし、幼児期からスタートすることで習得が楽になることは事実です。ここでは、年齢に適した英語学習について紹介します。
言語を習得する能力は、幼いほど高いです。幼いこどもにとって、言葉はどの言語であっても未知のもの。耳に慣れた言葉を自然に覚えていきます。私たちは、文法など教わることなく、日本語を話せるようになったはずです。周りの大人が話す言葉を聞き、真似をしながら、自然に言葉を習得していきます。
日本語にあふれている生活の中で、英語を習得するのに最も良いのは、幼少期に英語に触れる機会を多く持つことです。耳に馴染んだ言葉の習得は、楽になります。大きくなると、言語の音の違いを聞き取る能力が衰えていくため、細かな違いを聞き取れる幼少期に英語の音に慣れておくことが、英語力を養うポイントです。
国際社会で活躍できる土台を作らせたいなら、幼少期に英語体験の機会を作ってあげましょう。
人間の脳は、6歳までに急速な発達をしていきます。6歳までに大人の脳の約9割が完成するとさえ言われているほどです。言語能力もコミュニケーション能力も、著しく発達するのが6歳までであることを考えると、英語学習もこの時期を逃す手はありません。
こどもの脳は、スポンジのように、新しいことをグングン覚えていきます。日本語ももちろん覚えていきますが、同時に外国語も抵抗なく受け入れられる時期です。
日本語と英語は、音も文字も文法もかけ離れた言語。日本語で固まってしまった脳や耳は、英語を受け入れにくくなります。そうなってから英語を学習しようとすると、大変な苦労をしなければいけません。吸収が良い6歳までに英語に慣れ親しむことで、その後の英語の学習をスムーズにします。
幼少期は、まだ日本語も完成していません。この時期に日本語と同じかそれ以上のボリュームで英語を教えてしまえば、当然、日本語に悪影響があります。しかし、それは、外国に住んでいる場合です。日本に住んでいる限り、日常生活は日本語にあふれています。日本語の習得に悪影響を及ぼすほど、英語に触れるとは考えにくいです。
日本は諸外国と比較して、暮らしの中に英語が浸透していない国と言われています。英会話教室などを通して、わざわざ機会を作らなければ、英語に接することなく6歳を過ぎてしまうでしょう。言語習得のボーナスタイムまでに英語に触れる機会がないことが、日本人に英語を苦手とする人が多い理由と言えます。
6歳までに英語の学習をスタートすると良いことが分かりました。では、具体的には何歳の時期にどのような英語教育が適しているのでしょうか。ここでは、年齢別の英語教育方法について紹介します。
0～2歳は、音を利用した英語学習に適した時期です。大人の声をよく聞いて、言葉を覚えていくこの時期は、聴覚が優れています。英語特有の音の高さやイントネーション、発音を聞き取ることが可能です。
まだ、集中して学ぶ時期ではありません。言葉の意味の理解を促すような学習ではなく、英語の音を聞かせて慣れさせることが大切です。日本語も吸収段階である0～2歳の時期は、日本語と英語を同時に聞かせると、混乱してしまいます。区別して聞かせましょう。
2～4歳になると、言葉への感度がより高まります。英語に楽しい印象を持たせ、好奇心をかきたてる教育を意識すると良いでしょう。歌やダンス、ゲームなどに英語を取り入れ、遊びながら英語を学んでいくと英語に対してポジティブなイメージを構築できます。動きと合わせることで、より記憶に定着しやすくなります。絵本の読み聞かせや食事の時間に英語のCDを流すといった方法も有効です。
5歳になると、日本語をしっかりと話せるようになります。母国語が確立してくることで、英語を学ぶ土台も整います。教材を使用した学習も可能ですが、いきなり英語教材で本格的な勉強を強いると、英語に対する苦手意識が芽生えかねません。
5歳以降も、楽しく学ぶことが基本です。アクティビティを取り入れ、英語を繰り返し聞く学習を続けましょう。英語の絵本を一緒に読んだり、家族内で英語の会話を取り入れたり、英語圏の人と会話をすることで、英語への学習意欲を高めていきます。
英語の学習は、幼い時期にはじめるほど良いと言われています。0歳からスタートして問題ありません。6歳までは、脳が発達していく時期で、言語吸収力にも優れています。6歳までに英語に慣れることで、学校で英語学習がスタートしてからの学習も抵抗が少なくなるでしょう。母国語である日本語が大切なことは言うまでもありませんが、英語に触れる機会を積極的に設けて、英語学習の土台を作ってあげることも大切です。年齢に応じた教育方法で、英語の楽しさを教えてあげましょう。