「英語は早めに習っておいた方がいい」と聞いて、こどもを英会話教室に通わせるか迷う親も少なくありません。英語の大切さは分かっていても、「学校で習い始めてからでもいいのでは?」と思う人もいるでしょう。しかし、英語はこどものうちにはじめておくことで、多くのメリットがあります。ここでは、こどもを英会話教室に通わせるメリットをまとめました。
英語脳と言っても、言語による脳の種類が存在するわけではありません。英語を聞いたときに英語として処理し、英語で返すことができるのが英語脳です。
英語を学んでも、多くの日本人は、英語脳にはなりません。英語を聞いたときに、英語のまま理解するのではなく、一旦日本語で考えてしまいます。日本語を介して学ぶために、どうしても日本語を軸に考える癖がつきがちです。英語には、日本語に直せない言葉やニュアンスが多々あります。日本語を軸にしてしまうと、こうしたニュアンスが汲み取れず、またコミュニケーションに間が生じてしまいます。スムーズな英語コミュニケーションには、英語を英語で理解し、そのまま英語で話すことができる「英語脳」を育てることが重要です。
英語は日本語よりスピード感のある言語。英語脳を養うと、そのスピード感についていけるようになります。日常のコミュニケーションはもちろん、テレビや映画などの英語をそのままのニュアンスで楽しめるでしょう。
英語は、日本語と周波数やリズムが異なります。そんな英語を正確に聞き取ることができるのが英語耳です。日本語にない音のわずかな違いを聞き分けられます。英語でのコミュニケーションには必須のスキルと言えるでしょう。
耳の発達は10歳くらいまでと言われています。そして15歳を過ぎると、第二言語習得能力が少しずつ衰えていきます。大人になって英語を学んでも、なかなか英語耳は養えません。こどもの頃に英語の発音に慣れ親しむことで、英語独特の音を聞き取れるようになります。
英語耳が養われていると、スピーキングでも英語特有の発音を真似できるようになります。言語は耳から学ぶ要素が多いため、英語でのコミュニケーションが上手になるためには、英語耳を育てておくことが近道です。こどもの頃に英語耳を養えば、ネイティブに近い発音を目指せます。
英語の習得には、2,200時間が必要と言われています。日本の中学・高校・大学で英語を学ぶ時間はおよそ1,120時間です。約1,000時間、不足しています。この不足部分は、家庭学習など、学校の授業以外で補わなければいけません。中学生になれば、部活や受験勉強が加わって、英語だけに学習時間を割くことはできません。中学生以降で英語学習に時間を確保しようとしても、十分に確保できない可能性が高いです。忙しくなる前に、英語の学習をスタートしておくことで、英語学習時間を確保できます。受験のための英語なら、中学に入ってからの学習でも間に合うでしょう。しかし、受験のための英語だけではなく、コミュニケーションとして活用できる英語力を養いたいなら、こどものころからはじめて習得に必要な学習時間を確保することが重要です。英語習得に必要な学習時間を確保できることは、こどものころから英語教室に通う大きなメリットと言えます。
日本に住んでいると、日常的に接する人は似たような人たちです。考え方も行動も見た目も、多くの人が一定の範囲に収まることを習得していきます。島国の特性ではありますが、グローバル社会になった現代において、このような日本の文化は揶揄されることも少なくありません。
英会話教室で英語を学べば、日本文化とは異なる文化圏で生活してきたネイティブの先生を触れ合う機会を得られます。また、レッスンを通して、海外のイベントを体験できます。このような異文化体験は、考え方に柔軟性をもたらすでしょう。自分とは異なる習慣を持つ人への寛容さが身につき、人種や国籍などの部分で判断する癖もなくなります。様々な背景を持つ人と仲良くなれることはもちろん、想像力や広い視野を育てることにも役立つという点もこどものうちに英語を学ぶメリットです。
こどもが英会話教室で英語の学習をすることで、英語脳や英語耳を養うことができ、英語習得に必要な学習時間も確保できます。つまり、英語でのコミュニケーションができる人材に育つ可能性が高いということです。
日本語と英語は言語の性質が大きく異なるため、学校だけで英語を学習した人は英語が話せるようにはなりません。そのため、英語ができる日本人が希少です。英語が活用できる人材は、様々なチャンスをつかめます。
たとえば、留学したいと思ったときに、英語力が養われていれば留学しやすいです。外国での学びを存分に吸収して帰国できるでしょう。社会人になってからは海外勤務のチャンスもめぐってくるかもしれません。就職においては、英語力が活かせる職業や企業に就職できる可能性が高まります。大人になって、したいことが明確になっても、英語力がないことで断念せざるを得ない人は少なくありません。こどもの頃に英語を学んでおくことで、将来の可能性が広がります。
こどものうちに英語教室で英語を学ぶと、日本では耳慣れない英語の音やイントネーションに慣れることによる英語脳・英語耳の育成に役立ちます。言語の習得には適正な時期があり、大人になって身につけたいと思っても、こどものように素直に吸収できません。文法などを詳しく学び始める前に、音に慣れておく意味は大きいです。英語に苦手意識がなくなると、将来、様々なチャンスをつかめるかもしれません。こどもの習い事に迷っているなら、英会話教室を検討してみてはいかがでしょうか。