子供を英会話教室に通わせると、親は「英会話教室のレッスンに任せてしまえばいい」と思いがちです。しかし、レッスンの内容を身につけるには、親のサポートが欠かせません。ここでは、英会話教室に通う子供の上手なサポート方法について紹介します。
英会話教室で必要になる予習復習の内容は、年齢によっても異なります。小さい頃は勉強のような予習復習は必要ありませんが、勉強と感じない程度の予習復習を手伝ってあげると、レッスンの内容を吸収しやすくなるでしょう。
英語の学習時間は、学校と英会話教室だけでは足りません。どのような家庭学習をしたかが大きな差となります。さりげなくレッスンの先取り、レッスンで習ったことの反復をサポートしてあげてください。英語が分かるようになって、より楽しくなります。
予習復習の内容は、英会話教室の講師と相談することが大切です。教室と家庭の方針や内容が異なると混乱してしまいます。家庭学習向けに宿題を出す教室なら、その宿題をサポートしてあげるといいでしょう。
英語は、使う機会があることで伸びていきます。教室を出ると日本語ばかりになってしまうことが、日本人の英語力が低い原因のひとつです。次のレッスンまでの間に英語を忘れてしまいます。そこで意識したいのは、英語を使う環境です。家でも英語を使う環境を作ってあげましょう。
家で英語の歌を聞いたり、英語のアニメを見たり、英語の絵本をたくさん用意したりすることで、英語を使う機会は増えます。一緒に英語でゲームをするのもいいでしょう。アプリもたくさんあるので活用できます。英語を使う環境と同時に、英語に興味をもつ環境を作ることを意識してみてください。子供の好みから、英語に触れる方法がないか、考えてみるといいでしょう。
英語が好きになるには、自信がポイントです。自信がないと、積極的に英語を使う気になりません。自信を持てると、英語を話すことが楽しくなり、外国人ともコミュニケーションできるようになります。
自信をつけさせるのに最も簡単な方法は、褒めること。英語の発音や覚えた単語など、何でもいいので、褒められるところを見つけて、たくさん褒めて伸ばしましょう。できていないところを見る必要はありません。できたところを褒めると、子供の言語能力は伸びていきます。
子供が英語を楽しめなくなる大きな理由に、親が英語に関心がないことがあります。学校で英語を習いはじめると、親が分からず教えられなくなるかもしれません。「先生に教えてもらいなさい」と言ってしまうと、子供は一人学習を強いられます。それでは、英語の学習が楽しくなくなります。
英語は、コミュニケーションのための道具です。コミュニケーションする身近な存在が大切。親も一緒に英語を楽しむことで、子供の英語への好奇心が伸びていきます。子供が習っている英語が分からなければ、子供に教えてもらってもいいのです。教えることで、子供自身の理解が定着し、自信にもつながります。英会話教室から帰ってきたら、その日習ったことを聞いてみましょう。
また、一緒に英語のドラマを見て、感想を言い合い、分からなかったところを一緒に勉強するのも楽しい方法。親も英語に関心を持ち、英語が分かると楽しいという姿勢を見せてあげるだけでも、大きなサポートになります。
子供の英語学習は、一人では進みません。子供の言語力は、親がコミュニケーションをしていることで育っていきます。家庭で英語を使う機会がないと、英語が暗記だけの勉強になってしまい、英語を嫌いになりかねません。
家庭学習での予習・復習のサポートや、家の中での英語を使いたくなる環境作りが、英会話教室での学習の成果を伸ばすポイントです。そして、親が英語に興味を持ち、子供と一緒に楽しむことが何よりのサポートになります。上手に褒めて、子供の英語への関心を伸ばしてあげましょう。