子どもが英会話を学べる教室には、種類があります。目的に合わない系統の教室を選択してしまうと、何のために英語を学習しているのか見失ってしまいかねません。英語教室の種類と特徴を理解して、目的や子供に合う教室を見極めましょう。
英語でのコミュニケーションスキルを身につけることを目的とした教室が英会話教室です。ゲームや絵本の読み聞かせなどを通して、英語の発音を教えてくれます。年齢が小さい頃は、音声中心のレッスンです。年齢が上がると読み書きや文法のレッスンも加わります。
英会話教室は、ネイティブ講師によるオールイングリッシュレッスンが少なくありません。本物の発音に触れ、耳が慣れるメリットがあります。反面、聞きなれない英語ばかりの環境に苦痛を感じて挫折するケースもあります。ネイティブ講師をサポートするために日本人講師が在籍している教室も多いです。
レッスンは遊びの要素をふんだんに取り入れ、楽しさを重視。海外のイベントも実施して、異文化を学べます。実践的な英語を身につけることを目指すため、受験や検定といった試験には向いていません。
小学生になり、中学受験を目指す場合や中学での英語学習を先取りしたい場合に選択肢に入ってくるのが、英語塾です。英語塾は、中学受験対策を得意としている塾が英語に特化して運営しています。英語でのコミュニケーションではなく、試験で高得点を目指すための学習が中心です。計画的に勉強を進めていきます。自習室がある塾が多く、授業前の予習や授業後の復習が可能です。
講師は日本人講師が中心。文法の解説が優れているのは日本人講師です。また、日本人が英語でつまずくポイントを押さえて授業してくれます。日本人講師では、ネイティブに近い発音を身につけることはできませんが、英語の成り立ちや日本語との違いといった観点から学ぶことで、英語習得をスムーズにしていきます。
勉強としての英語のため、勉強意欲が高まっていない子供には向いていません。試験の目標がある子供や問題を解くことで理解を深めていくタイプの子供に向いているでしょう。
「ホビングリッシュ」として注目されているのが、英語での習い事。趣味と英語を組み合わせた教室です。
英語を学ぶのではなく、英語で学ぶスタイルの習い事です。メリットは、好きなことと同時に英語も学べる点にあります。ベースの行動が好きなことで、英語の学習ではないことがポイント。英語がメインではないことで、勉強の要素が薄れ、楽しいことをしているうちに、英語に慣れていけます。
日本に住んでいる限り、英語が必要な子はほとんどいません。しかし、趣味を英語で行う「ホビングリッシュ」なら、好きなことをするために英語の意味に興味が持てます。英語に対してポジティブなイメージを持つようになり、自然と英語を勉強するようになるでしょう。動きと一緒に英語の音を聞くため、吸収効率も良くなります。
ただし、あくまで趣味を英語で習っているだけなので、文法や正確な言葉の意味といった深い英語の理解は促せません。
子供に英会話を学ばせたいときには、教室の種類を目的に合わせて選ぶことが大切です。教室の種類には、大きく分けて「英会話」「塾」「習い事」の3つがあります。
小さな子供には英会話か習い事です。どちらも、英語でのコミュニケーションを重視した教室ですが、目的が異なります。学校に行き始めたら、塾も選択肢に含まれてきます。試験を意識した勉強をしたいなら塾が効率的です。
子供の性格や関心度によって、どのタイプの教室が合っているか判断してあげましょう。